スポーツを楽しむ人々「シニアスポーツなんて呼ばないで!」 インタビュー取材しました!

第1回 スポーツ吹矢

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吹矢というと、子どもの遊び、あるいは忍者の道具のひとつと言った程度の認識しかなかったが、スポーツとして楽しんでいる皆さんがいると聞いて、にわかに興味がわいた。いまや全国組織として一般社団法人 スポーツ吹矢協会もあると知ってさらに驚いた次第。北海道の旭川でスポーツ吹矢を楽しむ稲毛和雄さんにスポーツ吹矢の魅力について伺った。

自分の“息”を使うことの魅力

――スポーツ吹矢を始めてどれくらいになりますか?
稲毛:私は65歳からこの競技を始めました。身体の衰えが気になっていたことが理由です。年齢を重ねてもずっと続けられるスポーツはないかと思い、あれこれ体を動かす運動を中心に探していました。これまでも夏はゴルフ、冬は歩くノルディックスキーとスポーツはやっていましたが、北海道では冬の間どうしても運動不足になりがちで、スポーツ吹矢は1年中できるというのが魅力でした。昇段試験もあり、良いモチベーションを維持できます。最近昇段試験に合格して4段になり、機関紙に名前が載ったのもいい刺激です。

――スポーツ吹矢の魅力はどんな点ですか?
稲毛:スポーツ吹矢の最大の魅力は「自分の息をコントロールして使う」ということです。競技中は何度も吸って吐いてを繰り返します。そうすると肺活量が増加します。肺活量が上がるということは、日々の生活の中でも大変重要なことです。階段を上ると息切れするなどの症状は、肺活量が減少している証拠です。肺活量が増えればそうした症状は出なくなります。また、腹式呼吸と胸式呼吸を併せて行うので、より健康的です。腹式呼吸は身体に余計な力をかけずに行うものなので、リラックスしますし、細胞の活性化や内臓などの器官にも良い影響を与えると言われています。たまにカラオケに行くと、曲によって、長く息を吐いても苦しくならないので、スポーツ吹矢の効果を実感します。

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――ケガの心配はありませんか?
稲毛:誰でもできる競技ですから、特に心配することはありません。しかし、腕を伸ばす際などは無理をしないようにしています。自分のできる範囲で行うように会員にも指導しています。

――はじめての方でもできますか?
稲毛:スポーツ吹矢は5~10m離れた的めがけて、プラスチック製の矢を吐く息で放ち、矢の当たった得点を競うものです。激しい運動ではありませんから、性別・年齢問わずに楽しむことができます。たまに「肺活量がないから、私には無理」という方もいらっしゃいますが、「息をしていればできますよ」と答えます。それぐらい、身体にかかる負荷は少ないスポーツです。グラスファイバー製の筒など、始めるために必要な道具もありますが、2万円ほどで揃うので、気軽に始められる競技だと思います。

1人1人が意識を高く持って活動

――どんな人に向いていますか?
稲毛:定年後に運動を始めたいと思う方や、何か趣味を持ちたいという方にオススメです。姿勢が良くなるのも嬉しい効果です。スポーツ吹矢では矢を放つ前に、決まったフォームで空気をたっぷりと吸います。その際に腕をあげ、「ばんざい」のような形をとります。これによって、普段動かさない関節や筋肉をしっかり動かすことができますから、姿勢が良くなるのはそれが要因かもしれません。五十肩で悩む人から「楽になった」という話も聞きました。

――競技年齢は何歳くらいが中心ですか?
稲毛:他のスポーツに比べると高齢の方が多いと思います。70歳以上の方もたくさんいらっしゃいますよ。会社勤めを終えて、健康を考える方が入会することが多いようです。全国的に見ると、85歳以上でも競技に熱中する方がいらっしゃるくらいです。

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――この団体の良い所と目標は何ですか?
稲毛:個人競技ですので、共有する目標があるというよりは、一人一人が意識を高くもって活動できるところが良いところでしょうか。スポーツ吹矢は、集中しなければ正確に的を射ることはできません。その日の精神的なコンディションはすぐに競技にでますよ。動揺していると当たりません。深呼吸をして心を落ち着かせると調子を取り戻せます。練習すれば得点は伸びていきます。昇段試験などで、いつも通りにやれるメンタル力も身につきます。集中するので認知症の防止を目的に通っている人もいます。家に一人でいるよりも、仲間が集まって練習するほうが、メリットはたくさんあると思います。何より、的の中心に矢が当たった時の爽快感がたまりません。ストレス発散にもなりますね。
団体としては、今後は支部を増やし、もっと精力的に活動したいと思います。みなさんの住んでいる場所のすぐ近くに、スポーツ吹矢ができる場所があれば良いなと思いますから。年齢に左右されないスポーツなので、私もいつまでも続けていきたいと思います。やり続けないと肺活量はすぐに落ちていきますので、日頃の練習を欠かさず、さらに上の段を習得できるように、努力を重ねていこうと思います。

(インタビュー後記)
初めて見聞きされる方も多いと思うスポーツ吹矢の魅力、少しはご理解いただけたでしょうか? お住まいの地域にスポーツ吹矢の支部があれば、是非とも参加して頂きたいと思います。仲間ができて、メンタルの強化にもなって、身体も鍛えられるなんて、最高じゃないですか!?

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一般社団法人 日本スポーツ吹矢協会
*会員数 46,000人、支部数 国内1,050支部(海外8)(2016年1月付)
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