私のおすすめ名画館 自宅で観られるDVDセレクション

昨今の映画館事情

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世界的に見ると映画館(スクリーン)の数は、アメリカがダントツの1位で40,000スクリーンを数えます。日本のスクリーンの数は、1960年代の全盛期には7,000スクリーンを誇っていました。

しかしテレビなどの出現による娯楽の多様化により、客離れが進み1990年代には1800スクリーンを切るぐらいまで落ち込みました。しかし2015年には3500スクリーン程度まで回復し、現在はスクリーンの数では世界5位に位置しています。
ですがその興行収入はダントツの世界1位アメリカ(約1兆円)に次いで2位(約2200億円)を誇っています。

スクリーン数の増加には新しい映画館の形態としてシネマコンプレックス(シネコン)の登場が挙げられます。

シネマコンプレックスとは?

シネマコンプレックスとはどういうものでしょうか?
長らく映画館から遠のいている方には聞きなれない言葉ですね。
シネマコンプレックス(以下シネコン)とは「複合型映画館」のことです。

昔なら見たい映画を上映している映画館を調べてそこに出向き、チケットを買って中に入り空いている好きな席に座って映画を観るというのが一般的なスタイルでしたね。シネコンというのはまず座席は全て座席指定です。立ち見はありません。

座席指定券であること以外は、窓口もしくは自動発券機でチケットを買うことは昔と同じです。ただシネコンは6〜10ぐらいの映写室から成り立ち、そこで複数の映画を上映しています。

そのため観たい映画を決めて、その映画が上映されている映画館に行くということをしなくてもシネコンに向かえば、そこで大抵の封切映画は上映しています。
さらに人気作は複数の映写室(スクリーン)で、時間をずらして上映することでお客さんの回転をよくしていますので、よほどの映画でないと何時間も待たないと鑑賞できないということもありません。

シネコンは大抵の場合はショッピングセンターなどに併設されており、余裕を持って出かけてあらかじめ座席指定券を購入したのちに、上映時間までショッピングセンターで食事や買い物を楽しむというスタイルがいいかもしれませんね。

仕組みさえわかれば昔より便利に使える映画館、それがシネコンです。
映画館に足が遠のいている方も、勇気を出してシネコンを覗いてみましょう。
昔とは比べものにならないくらい快適に映画を鑑賞できますよ。

自宅で映画を観る前に…

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昔のテレビはブラウン管を使用し、重く画面の大きさでは36インチぐらいが最高でした。現在のデジタル放送対応テレビは薄型で、リビングに置くテレビなら42インチ以上の大きさも当たり前になってきました。

せっかくの大きな画面、テレビ番組を観るだけではもったいないと思いませんか?
どうせならほとんどの映画や映画館でも採用されている5.1chサラウンドを、組んでみませんか?
最近のテレビは、薄型になり大画面になってきました。

その反面、音響に関しては厳しい環境でもあります。
音というのは空気の振動ですから、それを発生させるスピーカーにはそれなりの厚みが必要です。
しかし画面が薄型化されたデメリットとして、そのスピーカーの厚みを確保できにくくなっています。そのため音を求めるなら、テレビとは別に用意したほうがいいというのが、現状です。

せっかく音を外部に求めるなら、思い切って5.1chサラウンドを組んでみましょう。
本来の5.1chサラウンドは5本のスピーカーとサブウーハーを、適切に設置しないといけません。
それって結構面倒そうですよね。しかしいいものがあります。

テレビ画面の下に置くだけの「シアターバー」などと呼ばれるアンプ付きスピーカーが、2万円前後からあります。
一見これは1本のスピーカーのように見えますが、音を壁に反射させ5.1chのサラウンド環境を作り上げる優れものです。

薄型テレビ内臓のスピーカーの音に慣れた耳には、予算2万円でこれほどの音響が手に入るのかと思うほどのものもあります。
現在のデジタル放送はこの5.1chに対応していますから、5.1ch対応の映画番組をこの環境で鑑賞すれば同じ映画が別物のように感じられると思いますよ。

映画を中心に放送している有料放送の多くが5.1chで映画を放映しています。
せっかく用意されている映画を100%の音響で聞いてみると違った発見ができるかもしれません。そのような環境が整ったらそれを楽しむ映像ソフトも欲しいですよね。

おすすめのDVD紹介

それではオススメのDVDを紹介しましょう!!
独断と偏見?が入っているかもしれませんが15本ほど選んでみました。
※DVDのジャケット写真をクリックするとAmazon.co.jpの当該サイトにリンクします

邦題「ある日どこかで」
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日本公開 1981年
原題「Somewhere in Time」
アメリカ映画 1980年
監督 ヤノット・シュワルツ
出演 クリストファー・リーブ/ジェーン・シーモア他

米国でも日本でも公開当時はそれほどヒットしなかった作品。
しかしビデオやテレビで放送されることで次第に支持を集め、2010年の「午前10時の映画祭」では「何度見てもすごい50本」に選出されるほどファンが多い秀作だ。タイムスリップを題材にはしていますがSF要素は全く感じられず、ノスタルジックな切ないラブストーリーに仕上がっている。

主演をスーパーマンのクリストファー・リーブ、相手役をジェーン・シーモアが演じている。クリストファー・リーブが演じるリチャードは新進気鋭の舞台演出家。
彼の処女作が大成功を収めたそのパーティで、彼は一人の老女から懐中時計を手渡される。その老女は別れ際に「帰ってきて…」と一言残して去っていく。彼女は一体何者なのか?
そんな記憶も薄れた8年後、リチャードはスランプに陥りあてのない旅に出る。
何気に立ち寄った湖の湖畔のホテルでリチャードはある女性の写真に一目惚れしてしまう…。

邦題「アンブレイカブル」
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日本公開 2001年
原題「UNBREAKABLE」
アメリカ映画 2000年
監督 M・ナイト。シャマラン
出演 ブルース・ウィルス/サミュエル・L・ジャクソン他

「シックスセンス」で脚光を浴びたシャマラン監督作品。
タイトルの「UNBREAKABLE」は日本語に訳すと「壊せない」となる。

なにが壊せないのか… 
ブルース・ウィルス演じるデイビットが乗り込んだ列車は、未曾有の事故に見舞われる。病院のベットで目を覚ました彼に、看護師はこの事故で生き残ったのは二人だけと告げた。それもあと数分であなた一人になると暗示し、1つの処置室を指差す。そこでもう一人が息を引き取った。ディビット以外は誰も生存者はいない中で、彼自身は無傷という奇跡であった。
そんなディビットに接触してくるサミュエル・L・ジャクソンが演じるイライジャ。
彼はディビットにある質問をする… 「あなたは今までに何日病気にかかったか?」
ディビットは過去を改めて振り返ってみた…。

邦題「レディホーク」
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日本公開 1985年
原題「Ladyhawke」
アメリカ映画 1985年
監督 リチャード・ドナー
出演 ルトガー・ハウアー/ミシェル・ファイファー/マシュー・ブロデリック他

時代は中世のヨーロッパ。
盗みで投獄されたマシュー・ブロデリック演じるフィリップが脱獄に失敗。
あわや捕まって殺されるところを助けたのが、SF映画の名作「ブレードランナー」でレプリカントのボスを好演したルトガー・ハウアー演じる黒騎士ナバール。
ナバールは漆黒の馬に跨り、美しいタカを従えていた…。
ナバールはかつては司教に仕える親衛隊長であったが、ある理由でその任を解かれ追放された身であった。
フィリップはナバールと旅を続ける中で、彼が夜に姿を消すことに気づく。
代わりに漆黒の狼を従えた神秘的な美女イザボー(ミシェル・ファイファー)に出会う。
夜にナバールはどこに行っているのか? 神秘的な美女イザボーとの関係は….
軽快な音楽が否応なく物語を盛り上げてくれるファンタジー映画の傑作だ。

邦題「ネバーエンディング・ストーリー」
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日本公開 1985年
原題「Die unendliche Geschichte / The Neverending Story」
西ドイツ・アメリカ映画 1984年
監督 ウォルフガング・ペーターゼン
出演 バレット・オリバー/ノア・ハザウェイ/タミー・ストロナッハ他

原作はミヒャエル・エンデ。日本でも「はてしない物語」で出版されているベストセラー作品の映画化である。

いじめられっ子のバスチアン(バレット・オリバー)は、いじめっ子たちに追いかけられ逃げ込んだコレアンダー書店で「The Neverending Story」という本に出会う。
危険だから君にはまだ早いと忠告する店主の目を盗み、その本を持ち帰るバスチアン。その物語は「無」によって消え去ろうとしている「ファンタージェン」という世界を救うために草原の勇者アトレイユ(ノア・ハザウェイ)が旅をするお話。
読みふけるうちに、物語の中に入り込んでいくバスチアン。
いつしかバスチアンはアトレイユに自分を重ねていく。

そしてアトレイユの冒険の結末は…
ファンタージェンは救われるのか?
制作当時としては、壮大なファンタジー映画に仕上がっている。
また岩を主食にする「ロックバイター」、アトレイユの危機を救うホワイトドラゴンの「ファルコン」。様々なクリーチャーが登場するのもこの映画の魅力だろう。

邦題「自転車泥棒」
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日本公開 1950年
原題「Ladri di Biciclette」
イタリア映画 1948年
監督 ヴィットリオ・デ・シーカ
出演 ランベルト・マジョラーニ他

イタリアで戦後起こったネオレアリズモ映画の代表作。ほとんどドキュメンタリー的手法を駆使したロケーション撮影で、出演者も素人を起用していた。第二次世界大戦後の敗戦国・イタリアの混乱と貧困を描き切って、観るものを圧倒する。話はタイトル通りの、自転車泥棒の話で、仕事に必要な自転車を盗まれた親子が、ローマ中を探し回るというだけの映画なのだが、最後の顛末があまりにも悲しい。貧しい親子の情愛、そして不安と混乱の世相がたった1台の自転車を通して描かれることに、映画のもつ力を感じさせてくれる。

邦題「道」
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日本公開 1957年
原題「La Strada」
イタリア映画 1954年 
監督 フェデリコ・フェリーニ
出演 アンソニー・クイン  ジュリエッタ・マシーナ他

第二次世界大戦後10年も経たずに作られた映画であり、敗戦国としてのイタリアの絶望と苦悩をリアルに感じさせる映画だった——。
大道芸人を主人公とする、今時の言い方をすればロードムービーだ。それにしても、なぜこれほど絶望的な映画をフェリーニは作ったのだろうと、いまでも思う。悪徳を体現する男(ザンパノ=アンソニー・クイン)と、純粋無垢を体現する女(ジェルソミーナ=ジュリエッタ・マシーナ)の葛藤を描いていくのだが、救いがない。それなのに、その映像と音楽とストーリーが綾なすモノクロームのリアルな世界は、とてつもなく美しい。

邦題「96時間」
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日本公開 2009年
原題「Taken」
フランス映画 2008年
監督 ピエール・モレル
出演 リーアム・ニーソン/マギー・グレイス他

「レオン」や「フィフスエレメント」で類い稀な独創性を発揮したリュック・ベッソン製作の息もつかせぬアクション映画の傑作がこの作品である。
元CIA工作員のブライアン(リーアム・ニーソン)は、離婚した妻のもとにいる娘キム(マギー・グレイス)に会うことが、今の唯一の楽しみであった。
そんなある日、キムは友人と二人でパリに旅行に行きたいと父ブライアンに許可書へのサインを求めてきた。
ブライアンは女の子二人だけでのパリ旅行は危険だと、一旦はそのサインを拒む。
しかしキムに押し切られ、自分に必ず定時連絡を入れることを条件にパリ旅行を許してしまう。
しかしブライアンが危惧した通り二人はパリに着くなり、犯罪組織に拉致されてしまう。
ブライアンはキムが拉致される間に、キムの携帯電話から得られた情報をもとに元CIAのスキルや人脈をフル活用して、拉致した犯罪組織を突き止める。
その情報によると拉致から96時間以内に救出できなければ永遠に娘は戻ってこない…
ブライアンは最愛の娘を救出するために単身パリに乗り込んでいった。

題名「妖星ゴラス」
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日本公開 1962年
東宝作品
監督 本多猪四郎
特撮監督 円谷英二
出演 池部良/久保明/白川由美 他

当時としては破格の3億8千万円の製作費をかけて作られた東宝のSF大作。
まだ「カラー作品」という言葉もなく、「総天然色映画」と呼ばれていた時代の作品だ。
映像だけを見れば、当然現在のデジタル技術の足元にも及ばない。
しかし当時なにもないところから、これだけの特撮作品を作り上げた円谷英二氏に敬意を表してこの作品を紹介する。
土星探査のために送り込まれた宇宙船JX-1隼号。
太陽系に向かってくる天体(ゴラス)を観測したパロマ天文台はJX-1にその調査を依頼する。
JX-1は自らを犠牲にすることと引き換えに、ゴラスの観測データを地球に送る。
そのデータからゴラスの軌道は地球の軌道と重なることが判明する。
地球とゴラスの衝突を回避するために人類は奔走する…。
地球に別の天体が衝突することを回避しようとする内容の映画は、ハリウッドでも「アルマゲドン」や「ディープインパクト」など幾つかある。
しかし「妖星ゴラス」の荒唐無稽な発想は日本人ならでは…と思わせる。

邦題「TIME/タイム」
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日本公開 2012年
原題「In Time」
アメリカ映画 2011年
監督 アンドリュー・ニコル
出演 ジャスティン・ティンバーレイク/アマンダ・サイフリッド他

近未来、人類は遺伝子操作の結果、25歳以上は歳をとらなくなった。
人口増加を抑えるため「時間」が通貨となり、給料も時間で支払われ、流通そのものが自分の時間によって支払われる世界が舞台。
富裕層は無限に時間を持ち、事実上の不老不死を手に入れた。
貧困層は働くことでわずかな時間を給料として手に入れ、その時間は左腕に表示された。
その表示が0になった時が、すなわち死を意味した。
時間は自分の腕を上にして相手の腕を掴むと相手の時間を奪うことができる。
スラム街で暮らすウィルは、ふとしたことからマフィアから富裕層の男性を助けることとなる。
ウィルが朝、目をさますと自分の左腕には117年の表示がなされていた。
それだけの時間を得ながら、不運にも時間切れで母親を救えなかったウィルは富裕層の集まる街に向かった…。

邦題「アザーズ」
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日本公開 2002年
原題「The Others」
アメリカ・スペイン・フランス合作 2001年
監督 アレハンドロ・アメナーバル
出演 ニコール・キッドマン/クリストファー・エクルストン/アラキナ・マン/ジェームズ・ベントレー他

 第二次大戦終結直後、広大な屋敷で出征した夫の帰りを待つグレース(ニコール・キッドマン)。
紫外線に耐性のない色素性乾皮症を患う娘アンと息子ニコラスの3人で細々と暮らしている家族の元に、新しい3人の使用人が現れる。
それを境に屋敷の中でラップ音や、娘アンのために閉めたはずのカーテンが開いていたり、見知らぬ子供の泣き声が聞こえたりと、不可解な現象が起こるようになる。
グレースは神父に助けを求めに村に向かうが霧に阻まれ、村にはたどり着けない。
その霧の中で、出征から戻った夫チャールズと出会い屋敷に連れ帰るが、チャールズは忽然と姿を消してしまう。
3人の使用人に不信を抱くグレースが、3人の素性を調べると彼らは50年も昔にこの屋敷で死んでいたことがわかる。
果たしてこの屋敷にはなにがあるのか? この屋敷の秘密とは?

題名「最後の忠臣蔵」
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日本公開 2010年
日本映画(ワーナーブラザーズ)
監督 杉田成通
出演 役所広司/佐藤浩市/片岡仁左衛門/桜庭ななみ他

池宮彰一郎原作の同名小説の日本映画。
日本人なら誰もが知る「忠臣蔵」を題材にその後日談を描いた作品だ。
赤穂浪士の生き残り寺坂吉右衛門(佐藤浩市)は、自らが仕えた家老大石内蔵助(片岡仁左衛門)の「真実を後世に伝え、浪士の遺族を援助せよ」との命令を受け、浪士の遺族を探し歩き、最後の遺族に会うことでその命をまっとうした。
浪士の十七回忌法要のため京に向かう道すがら、寺坂はかつての盟友・瀬尾孫左衛門(役所広司)を見つける。
孫左衛門は討ち入り直前に逃亡したいわば裏切り者である。
しかし一番大石内蔵助に忠義を誓っていたはずの孫左衛門をよく知る吉右衛門には、その逃亡がどうしても解せなかった。
なにか理由があるはずと吉右衛門は孫左衛門を問い質すが、孫左衛門の口は堅い。
逃げる孫左衛門を追いかけ、その家を見つけた吉右衛門が目にしたのは、若く綺麗な娘、可音(桜庭ななみ)と暮らす孫左衛門の姿だった。

邦題「インナースペース」
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日本公開 1987年
原題「Innerspace」
アメリカ映画 1987年
監督 ジョー・ダンテ
出演 デニス・クエイド/マーティン・ショート/メグ・ライアン他

製作総指揮スーティブン・スピルバーグ、監督ジョー・ダンテのSF映画。
ミクロの大きさになった人間が体内に入るというストーリー。
このコンセプトで有名な映画が「ミクロの決死圏」(1966年)。
その製作から20年後に製作されたのがこの「インナースペース」だ。
その視覚効果を比較しても面白い。
どちらもその年の米アカデミー視覚効果賞を受賞している。
アメリカ空軍の落ちこぼれパイロットのタック(デニス・クエイド)は、人間や物体をミクロ化する実験施設に配置転換される。
そこでうさぎの体内に、特殊潜航艇で侵入するために、ミクロ化して注射器の中に入れられ注入の待機をしているところを、産業スパイの襲撃を受けてしまう。
秘密を守る為、研究員はミクロ化したタックの乗る特殊潜航艇が入った注射器を持って逃走。
しかし追い詰められ、スーパーマーケットの店員ジャック(マーティン・ショート)のお尻にその特殊潜航艇を注入してしまう。

邦題「最強のふたり」
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日本公開 2012年
原題「Intouchables」
フランス映画 2011年
監督 エリック・トレダノ/オリヴィエ・ナカシュ
出演 フランソワ・クリュゼ/オマール・シー/オドレイ・フルーロ他

役名、演出、設定は変更されてはいるが実話をベースにした作品です。
第24回東京国際映画祭で東京サクラグランプリを受賞し、主演の二人も最優秀男優賞を受賞した話題作でもある。
大富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は事故により頚椎損傷の大怪我を負い、首から下は感覚もなく、動かすこともできない体。
フィリップと秘書のマガリー(オドレイ・フルーロ)は新たに介護人を雇うために候補者の面接を行っていた。
そこに面接に来たのがドリス(オマール・シー)。
しかしドリスは介護人の職につく気はなく、失業保険の給付延長をする為の名目上の求職活動をしている証明のサインが、欲しいだけであった。
しかしそれは何人もの介護の経験や実績をアピールする面接者の中において、自分をまったく障害者とみないドリスはフィリップに取って新鮮に映った。
フィリップは周りの反対を押し切りドリスを採用した。しかしそれはもちろんドリスの意に反したことだった…。

邦題「ガフールの伝説」
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日本公開 2010年
原題「Legend of the Guardians:The Owls of Ga’Hoole」
アメリカ・オーストラリア合作 2010年
監督 ザック・スナイダー
出演(声) ジム・スタージェス/エミリー・バークレー他

フクロウの世界を描いたファンタジーCGアニメーション作品。
極限までリアルさを追求したそのCG映像は、その空気感まで感じさせるほどの完成度で、それを見るだけでも一見の価値がある。特にその背景などの自然現象はそれだけ見れば実写と見紛うほどの出来栄え。
フクロウ…かれらの世界には代々語り継がれる伝説がある。悪を決して許さず弱きを助ける正義の勇者の物語「ガフールの勇者たち」の伝説である。
彼らは今も、ある島に存在する「ガフールの神木」で生活をしているとフクロウたちには信じられている。
ティト森林王国で両親と兄、妹と平和に暮らすソーレンもその伝説に憧れる一人であった。
しかし兄クラッドは、それを単なる伝説として馬鹿にしていた。
ある日その考えの違いからソーレンとクラッドは喧嘩になり、巣から落ちてしまう。
そこを邪悪なフクロウの集団「純血団」に見つかり、二人とも聖エゴリウス孤児院に連れ去られる。
兄クラッドは「純血団」の教えに同調したが、ソーレンは純血団総統メタルビークの妻ライラに逆らったため、兄と離されてしまう。
ソーレンはその中でサボテンフクロウのジルフィと出会い、純血団からの脱出を試みる。
自分の意思に反して純血団に忠誠を誓わされているキンメフクロウのグリンブルの手助けで、ソーレンとジルフィは脱出に成功する。
グリンブルの話からガフールの勇者が実在することを知ったソーレンとジルフィは、フクロウ世界の危機を伝えるため、ガフールの神木に向かって飛んだ。

邦題「ヒックとドラゴン」
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日本公開 2010年
原題「How to Train Your Dragon」
アメリカ映画 2010年
監督 ディーン・デュボア/クリス・サンダース
出演(声) ジェラルド・バトラー/ジェイ・パルチェル

イギリスの児童文学作家クレシッダ・コーウェル原作のCGアニメーション映画。
秀作でありながら日本ではあまり大きく公開はされなかったが観た方からの評価は非常に高く、パート2も製作されたが残念ながら日本では一般公開されなかった隠れた名作。
人間とドラゴンが存在する世界。北の海に浮かぶバーク島はストイックが長を務めるバイキングの島。
ストイックは度重なるドラゴンの襲来に頭を悩まされていた。
敵であるドラゴンを倒すことが、バイキングの勇者のしるしでもあった。
ストイックの息子ヒックは、ひ弱でドラゴン退治に足手まといな存在。
しかしあるドラゴン襲来の日、ヒックは自らが作った武器により1匹のドラゴンを捕獲することに成功する。
しかもそのドラゴンは、バイキングに最も恐れられている「ナイトフューリー」。
ヒックはこれで父ストイックにも認めてもらえると、傷ついたナイトフューリーにとどめを刺そうとするが、心優しいヒックにはそれができなかった。
ヒックはナイトフューリーを逃してしまう。しかし傷ついて尾翼を失ったナイトフューリーは飛び立つことができない…。
そんなナイトフューリーにヒックは「トゥース」と名付けて次第に心を通わせていく。
そして失われたトゥースの尾翼の一部を人工的に補い、トゥースの飛行能力の回復に奔走する。
トゥースと心を通わせていくうちにヒックはドラゴンの特性を知り、島にとらわれているドラゴンを猛獣使いのように扱えるようになり、ストイックを始め島の仲間から一目置かれるようになる。
しかしストイックを始め島の仲間たちは未だにドラゴンを敵としてしか見ていない。
ヒックはそんな仲間の意識を変えたいと思うようになる…。